めだかの品種一覧(2012〜2018) 〜ラメ幹之、黄幹之、3色メダカの誕生〜

 
2015年の時点で456種類もの改良メダカが確認されています(詳しくはメダカ大図鑑もしくは改良メダカ年表ご覧下ください)。

本ページでは、改良メダカの進化に重要な74品種を紹介しています。メダカの特徴(体色、体型、目、ヒレ変化など)についてはめだかの分類方法のページをご覧下さい。


また、Youtubeにて動画で品種紹介をしています。

2001〜2011年に作出された品種一覧こちらをご覧ください。

 

2012年

                   
写真 説明

【品種名】白ラメ幹之メダカ
【ニックネーム】白星河(しろせいが)
【作出者(地域)】和田敏拓(広島県)
【説明】
 2012年春季日本メダカ品評会にてバラエティー部門1席を受賞した品種です。楊貴妃ヒカリダルマ×白幹之のF5の水槽から発見されました。
 ラメの起源は2005年作出のシルバーヒカリメダカ(銀河)ですが、現在流通する全身ラメのような個体の起源は白ラメ幹之メダカです。幹之メダカ特有の青白い光を有するラメが体表に散りばめられた様に広がり、従来のラメメダカのような特徴を持った品種です。また、幹之メダカの特徴である背中の光が確認できる個体も産まれます。
 ラメ幹之メダカと通常のラメメダカの違いは、ラメの光りの色合いです。ラメ幹之メダカは、幹之メダカ特有の光がラメ状に現れているため、青白い光をしています。一方、通常のラメメダカは、銀色の光をしています。
 白ラメ幹之の詳しい作出経緯や様々な系統との交配結果は最新メダカ型録2018に掲載しています。

【特徴】
ラメ幹之
 
【品種名】青ラメ幹之メダカ
【ニックネーム】星河(せいが)
【作出者(地域)】和田敏拓(広島県)
【説明】

白ラメ幹之メダカと異なり背中に幹之的光が入りやすく、体のラメ、背中の幹之的光(体外光)、幹之特有のヒレ光の3つが特徴の品種です。白ラメ幹之×青幹之の交配から産まれました。上見だと、青白いラメの色とは異なる金色やピンク系のラメを持つ個体も産まれてきます
【特徴】
ラメ幹之
【品種名】朱赤透明鱗錦メダカ
【ニックネーム】3色メダカ、透明鱗三色
【作出者(地域)】
【説明】
楊貴妃透明鱗メダカに錦(黒斑)が追加された品種です。琥珀透明鱗錦メダカとは異なり、朱赤色を中心に交配し続けてきたため、楊貴妃メダカのような朱赤の体色になりました。上から見ると、錦鯉のような綺麗な柄が確認できます。また、色抜けにより体色が朱赤、黒、白になる3色個体(3色メダカ)が産まれる事があります。3色メダカの起源となる品種です。
 後に作出された3色メダカ(非透明鱗三色)とは遺伝的に異なる品種で、区別するため透明鱗三色と呼ばれることがあります。
【品種名】朱赤透明鱗更紗メダカ
【ニックネーム】更紗(さらさ)、紅白メダカ
【作出者(地域)】
【説明】

楊貴妃透明鱗錦メダカから派生した品種で、錦メダカの特徴である黒斑は消え、赤と白の2色で構成された体色のメダカです。
【特徴】
更紗
【品種名】朱赤透明鱗丹頂メダカ
【ニックネーム】丹頂(たんちょう)
【作出者(地域)】
【説明】

楊貴妃透明鱗更紗メダカから派生した品種です。更紗メダカとは異なり、頭部にのみ朱赤色が残っており体の色は抜けて白くなっています。鯉の丹頂をイメージし、丹頂と称しています。
【品種名】白メラーメダカ
【ニックネーム】風神(ふうじん)
【作出者(地域)】大場幸雄(広島県)
【説明】

メラーメダカはヒレが伸長しているのではなく、各ヒレが複数枚に分かれている品種です。グッピー、熱帯魚の世界で「メラー」と呼ばれる品種があり、その品種と特徴が酷似していることからメラーメダカと名付けました。ヒレの分かれ方も様々で、チョキ型のように2枚にしっかり分かれるヒレの形から、バラバラに分かれる形、3枚に分かれる形などが産まれる事があります。
 
【品種名】黄メラーメダカ
【ニックネーム】雷神(らいじん)
【作出者(地域)】大場幸雄(広島県)
【説明】

メラーメダカの黄色系体色の品種です。尾びれに朱赤色が入り、紅葉のように見えることから「紅葉テール」と呼ばれる個体が産まれる事があります。
 
 

2013年

                      
写真 説明

【品種名】青幹之背ビレ無しメダカ
【ニックネーム】流星(りゅうせい)
【作出者(地域)】中里良則
(神奈川県)
【説明】
名前の通り、背ビレのない品種です。背ビレが無くなったことで、最も恩恵を受けた品種は幹之メダカです。幹之メダカの背中の光は、背ビレを境に途切れていました。背ビレ無しを幹之メダカに遺伝させたことにより、途切れることのない一筋の光を表現する事ができました。だれもが想像できそうでできなかった、幹之めだかの新しいスタイルです。ニックネームの流星(りゅうせい)は、途切れることのない一直線の光から名づけられました。
【特徴】
背びれ無し(マルコ)


 
写真:静楽庵様より提供
【品種名】オーロラ幹之メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】静楽庵
(岡山県)
【説明】
姿がオーロラメダカに似ているメダカに体外光(幹之的光)が入った品種です。青幹之と背ビレ無し青メダカの交配から誕生しました。
【特徴】
幹之


 
 

2014年

                      
写真 説明
黄幹之 (写真:静楽庵様より提供)黄幹之 (写真:静楽庵様より提供)
灯(写真:森口様より提供)
【品種名】黄幹之メダカ
【ニックネーム】黄幹之(きみゆき)、灯(あかり)
【作出者(地域)】静楽庵(岡山県)、森口勉(徳島県)

【説明】
幹之的光を有する個体に初めて黄色素胞が発現した品種です。黄幹之の登場以前は、幹之的光の体色は青もしくは白の二つしかありませんでしたが、黄幹之の登場により幹之的光と黄色素胞(黄色、橙色、朱赤色等を形成)が同時に発現する個体が産まれるようになりました。オーロラ系統のメダカの交配により誕生した品種です。後に登場するの非透明鱗系統の遺伝子(飛び飛びに黄色素胞が現れる)を持っている品種と考えられます。

※ほぼ同時に異なる地域で同様の個体が発見されたことから、作出者を二つ掲載しています。

 
【品種名】黒幹之メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】天野雅弘
(愛知県)
【説明】
黒い体色に幹之の光が遺伝した品種です。幹之的光の特徴である青白い光が、黄金色に近い発色をしている個体が産まれる事があります。

 
【品種名】スワローメダカ
【ニックネーム】風雅(ふうが)
【作出者(地域)】対馬義人
(青森県)
【説明】
ヒレの一部が飛びぬけて伸長しているのが特徴の品種です。スワローの名称は、同じようなヒレの伸長が特徴のスワローグッピーに由来しています。
ヒレをひらひらとなびかせながら泳ぐ姿は、大変優雅で美しく従来のメダカにはない魅力的な品種です。二ホンメダカが熱帯魚やグッピー、金魚のように世界に飛躍するための条件の一つとして、ヒレの形状変化が挙げられます。ヒレの変化が少なかったメダカにとって、スワローメダカは世界へとアピールする大きな進化であると考えられています。
写真:静楽庵様より提供

写真:静楽庵様より提供
【品種名】黒ラメ幹之メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】
静楽庵(岡山県)
【説明】
今までのラメの常識を覆す、赤、オレンジ、青、水色、金色などの通常の幹之ラメには入らなかったカラフルなラメが入った品種です。オーロラ幹之から固定化した黒幹之と白ラメ幹之を交配し、黒体色のラメ幹之を作出し固定した品種です。この品種で初めて様々な色に輝く「多色ラメ」が誕生しました。
【特徴】
ラメ幹之

 
写真:静楽庵様より提供
【品種名】白ブチラメ幹之メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】
静楽庵(岡山県)
【説明】
ブチ(白)メダカにラメが移行した品種です。黒ラメ幹之同様、オーロラ幹之から固定化した黒幹之と白ラメ幹之の交配から誕生しました。
【特徴】
ラメ幹之
【品種名】3色ラメ幹之メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】
静楽庵(岡山県)
【説明】
朱赤、白、黒の3色で構成された錦鯉を彷彿させる3色メダカに、カラフルなラメが入った品種です。
【特徴】
ラメ幹之
 

2015年

                      
写真 説明
【品種名】体内ブルー体外光無しメダカ
【ニックネーム】深海(しんかい)
【作出者(地域)】
長岡龍聖(兵庫県)
【説明】
マリンブルーから幹之の光を除いた品種です。体内が深い海のごとき青色をしている魅力的なメダカです。白容器だと体内の青が非常に際立ち、背中の幹之的光に隠れていた青色がはっきりと確認できます。

【品種名】黄金ラメメダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】

【説明】
黄金メダカにラメが入った品種です。黄金体色に散りばめられた無数のラメが、従来のメダカにはない新たな魅力を発揮しています。ラメの色も通常の色とは異なり、青系、赤系、白系のラメが入ることがあります。

※写真は白幹之ヒレ長メダカです。
【品種名】ヒレ長メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】松井勝二郎(熊本県)

【説明】
ヒレ全体が伸長している品種です。メダカが持つ7つのヒレ(胸ビレ、腹ビレ、尻ビレ、背ビレ、尾ビレ)すべてが伸長する可能性があります。
【特徴】
ヒレ長(ロングフィン)
写真:静楽庵様より提供

写真:静楽庵様より提供
【品種名】琥珀ラメ幹之メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】
静楽庵(岡山県)
【説明】
琥珀体色にラメが移行した品種です。黒ラメ幹之・楊貴妃ラメ・オーロラ黄幹之、青ラメ幹之等の交配から誕生しました。
【特徴】
ラメ幹之
写真:静楽庵様より提供

写真:静楽庵様より提供
【品種名】オーロラ黄ラメ幹之メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】
静楽庵(岡山県)
【説明】
オーロララメ幹之メダカに黄色素が入る品種です。黒ラメ幹之と黄幹之白タイプの交配から誕生しました。
【特徴】
ラメ幹之
写真:静楽庵様より提供
【品種名】紅白ラメ幹之メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】
静楽庵(岡山県)
【説明】
朱赤、白体色を持つ紅白メダカにラメが移行した品種です。
【特徴】
ラメ幹之
写真:静楽庵様より提供

写真:静楽庵様より提供
【品種名】クリアブラウンラメ幹之メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】
静楽庵(岡山県)
【説明】
クリアブラウン体色にラメが移行した品種です。
【特徴】
ラメ幹之
 

2016年

                      
写真 説明
【品種名】オロチ
【ニックネーム】オロチ
【作出者(地域)】谷國昌博(奈良県)
【説明】

2018年現在で最も黒いとされるメダカです。過去のブラックメダカは黒い容器では真っ黒の体色ですが、白い容器に移すと体色が薄くなる特徴がありました(背地反応)。しかし、オロチはどんな色の容器でも色落ちがありません。目の周りや腹、ヒレまでも黒くなる、正に黒を極めた品種です。
【品種名】ブラックスワローヒカリメダカ
【ニックネーム】謙信(けんしん)
【作出者(地域)】大場幸雄(広島県)
【説明】

ブラック体色、ヒカリ体型スワローメダカです。
【品種名】ブラック黄金スワローヒカリメダカ
【ニックネーム】信玄(しんげん)
【作出者(地域)】
大場幸雄(広島県)
【説明】
ブラック黄金体色、ヒカリ体型スワローメダカです。
【品種名】全身体内光メダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】

【説明】
普通の体内光は尾ビレから発行光するのに対し、全身体内光は腸付近を中心に、どの部分からでも発光する品種です。オレンジ色の光を保有する個体が多く生まれ、体内光とは異なる印象を受けます。
【品種名】3色錦スワローメダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】

【説明】
スワローメダカ錦メダカの交配により作出した品種です。横から見ると伸長したヒレ部分に鮮やかなオレンジ色が入り、スワローメダカ特有の魅力を存分に発揮しています。上からは、和柄を彷彿とさせる3色と、オレンジの長いヒレが想像以上に良く合い、高貴な雰囲気のあるメダカとなっています。


2017

                      
写真 説明
【品種名】スワローメラーメダカ
【ニックネーム】
【作出者(地域)】大場幸雄(広島県)
【説明】

スワローとメラーの両形質が同時に発現した品種です。黄メラー×琥珀スワローのF4にて出現しました。
【品種名】ピンクスワローメダカ
【ニックネーム】小春(こはる)
【作出者(地域)】
大場幸雄(広島県)
【説明】
ピンク体色にスワローの形質を有する品種です。シロメダカの中に肌色のようなピンクを有する個体がありますが、ピンク体色はもっとはっきりとした色合いのメダカです。鮮やかな色合いではなく、撫子色(R225,G143,B155)のような色合いです。朱赤メダカにci遺伝子が働き白色素胞が発達したことによりピンク体色を形成していると考えられています。
【品種名】シルキー体内光メダカ
【ニックネーム】小雪(こゆき)
【作出者(地域)】大場幸雄(広島県)

【説明】
シルキー体色(白体色に黄色がかった色が入った薄いクリーム色)に幹之特有の体内光が入った品種です。黄色素胞の影響なのか、体内光がミントグリーン(淡いパステル調の緑色:R88,G206,B145)のような色合いになります。
   

2018

                      
写真 説明
【品種名】オロチラメ
【ニックネーム】ブラックダイヤ
【作出者(地域)】中里良則(神奈川県)
【説明】

オロチにラメの形質を有する品種です。「オロチ」と、ラメの代表品種「青ラメ幹之」の交配(F4)によって作出されたメダカです。 同胞個体に尾ビレが黄金色になるオロチ黄金ラメメダカが産まれる事があります。。


加筆中の品種や、今後新種認定された品種も順次加えていく予定です。

※本ページでは、めだかの館スタッフが実際に目視で確認した品種および確認した作出年度をまとめて掲載しています。品種の形質や作出年度等の誤り、ご指摘、その他品種に関する情報等がございましたら当店までご連絡いただければ幸いです。

 
 

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